インプラント治療のリスク
インプラント治療を行うことで、失ってしまった歯の機能を回復することが可能です。また、必要なメンテナンスなどのリスクを理解して的確な管理をしていけば、天然の歯に準ずる機能を保つことができるのです。つまり、インプラントと上手に付き合っていくためには、そのリスクも理解しておくことが必要なのです。ここでは、インプラントのリスクについてご説明いたします。
インプラン治療のリスクを考え、スワン会ではお客様のためにセミナーに参加頂きご相談を承ります。
インプラント治療のリスクと対処方法
インプラント治療の際、“フィクスチャー”を顎骨内に埋入する施術が必要になります。 そのためには外科処置が必要ですので、それに伴う危険性(リスク)が出てきます。
1次施術のリスク
- 上あご
- 上顎骨は個人で骨の硬さが異なり、中には「タイプ4」と呼ばれる軟性骨の場合があります。上顎骨内にインプラントを入れる際、「タイプ4」の骨に通常のドリルで穴をあけ埋入を行うと、インプラントと骨は完全には固定しなくなってしまいます。 また、上顎前前歯部には鼻腔が、白歯部には「上顎洞」と呼ばれる副鼻腔があり、それによってインプラントの長さが制限されます。制限以上の長さのインプラントを入れてしまうと、これらの組織を傷つけてしまいます。

- 下あご
- 下あごは骨質が硬いため、上あごと違って骨質が問題になる事はありません。ただし、臼歯部にインプラントを入れる際には下顎管の影響を受けてしまいます。下顎管までの正しい距離と骨幅を測定しなければ、インプラントが下顎管を傷つけ、知覚異常の原因となるおそれがあるのです。また、前歯部では、舌下動脈の分岐が下顎骨内に入っていることが稀にあるため、この場合も注意が必要になります。
治療終了後のリスク
インプラントも天然歯と同じように口腔内の衛生状態を保つ必要があります。治療終了後、口腔衛生状態が悪いままだと、最悪の場合インプラントの脱落などを引き起こします。
- 定期健診
- 天然の歯とは異なり、インプラントには神経がありません。そのため、感染が起こっても痛みなどの自覚症状がありません。インプラントが脱落してから感染に気がつくのでは手遅れなのです。インプラント治療後は、必ず医師の指示に従って、定期健診を受けるようにしましょう。
- 日常のケア
- 良好な口腔衛生を保つためには、毎日のブラッシングとフロッシングが必要不可欠です。しかし、歯垢や歯石を除去する際に、金属製のスケラーや粗い粒子を持つポリッシング材を使用すると、インプラント表面のチタンを傷つけてしまいます。まずは医師に相談し、自分に合った方法を選択してケアするようにしましょう。

- 咬合のチェック
- 食事の際の咀嚼で歯を噛み合わせる時間は、1日のうち30分ほどです。しかし、歯ぎしりや食いしばりの癖を持つ方だと、噛み合わせる時間が2~3時間にもなるため、インプラントに悪影響をおよぼしてしまいます。このような噛み合わせによる影響を把握するためにも、咬合のチェックを定期的に行う必要があります。
- 歯周病
- 天然の歯と同じように、インプラントにも歯周病に似た症状が起こります。進行すると歯周病細菌の出す毒素によってインプラント周囲の骨がなくなってしまうのです。
インプラント治療の課題
インプラント治療は、現在の日本においては健康保険の適用外とされているため、多額の医療費がかかってしまいます。多くの人がインプラント治療を受けられる環境を作ることも今後の課題の1つです。